2.中綿
先ほどはシュラフの形状2種類について考察しましたが、続いて検討しなければならないのが中綿の素材について。中綿の素材も大まかにわけると2種類あります。
化学繊維
まずは化学繊維の中綿について。
衣類などで言うポリエステルのことです。
化学繊維の特徴は、まず後述するダウンに比べてリーズナブルなことです。
シュラフで言うとダウンを使った同スペックのものの約半値くらいで購入できます。
また、そのほかの特徴として、お手入れが簡単なことも化学繊維が選ばれる理由です。
基本的にはお家の洗濯機で普通の洗剤を使って洗うことができるので、キャンプのたびに洗ったりと手軽にお手入れができちゃいます。
一方でデメリットもいくつかあります。
まず、化学繊維のシュラフとダウンのシュラフを同スペックで比較したときかなりかさばってしまいます。
特に冬キャンプ用シュラフを化学繊維でまかなおうとするとちょっとした家の寝具並みのカサです。
また同様に、ダウンと比べるて重量も約2倍になってきます。
こんな人に
- 3シーズンキャンパー
- 予算を抑えたい人
- 面倒くさがりな人
ダウン
ダウンの特徴を簡単に言うと、上述した化繊の特徴の反対になります。
同スペックの化繊と比べてカサも重量も約半分にすることができます。
ただ、そのぶんお値段も約2倍必要になってきます。
また、お手入れにも気を使わなければなりません。
ダウンのその素材の特徴から、湿度の高いところに放置しておいたり、キャンプで濡れたまま収納袋に入れて放置するとカビの原因になってしまうこともあります。
さらに、洗濯するときもダウン専用の洗剤が必要になってきます。
こんな人に
- 冬キャンプする人
- 荷物のカサを減らしたい人
- 登山するなど軽量化が必要な人
3.綿の量
1.どのような形状のシュラフにするか?2.中綿の種類は?が決まったら、次は中綿の量をどのくらいにするかを考えましょう。
中綿の量でそのシュラフの性能が大方決まってきます。
まずは、各メーカーで快適温度や使用推奨温度といった記載がありますので、自分のキャンプシーンに合わせたスペックのものを選びます。
ちなみに、僕は人より寒がりなこともあり、春先のキャンプで3シーズン用シュラフ(快適温度3℃と記載)で夜の気温3℃のなか使ってみたところ、特に足元が寒くて寒くて最悪な思いをした経験があります。
確かによく考えたらわかりますよね?
寒がりな人もいれば暑がりな人もいるなか、メーカースペックを鵜呑みにしたのが間違いでした。
この苦い経験からアドバイスするなら、寒がりな人はメーカー推奨温度よりも更に5℃~10℃マイナスして検討すると良いと思います。
冬キャンプ用に快適温度マイナス7℃のシュラフを使って外気温マイナス2℃のところで一晩過ごした結果、とても暖かく過ごすことができました。
長々と書いてしまいましたが、要は自分に合った中綿の量は使ってみなければわからないと言うこと。僕の経験からのアドバイスが少しでも役に立てば幸いです。