この度キャンプ仲間の友人から、普段テント内で使っているコールマン製LEDランタン「CPX6 リバーシブルLEDランタンⅡ」が点灯しなくなり、修理を頼まれたのでその様子をレポートします。
結果は、不点灯の原因もつきとめ無事修理完了しましたよ。
その原因から、他の「CPX6」シリーズランタンにも共通する内容も含まれてますので、もし同様な症状の人は参考にしてみてください。
症状
友人曰く、ON-OFFスイッチをまわしたとき点灯したと思ったらすぐに消えたりが頻繁におこるそうな。
もう少し具体的に見せてもらうと、LEDランタンを揺すったら点灯したりしなかったりしてますね。
推察
ここではまだ僕の推察ですが、おそらく内部部品の回路の接点不良によるものだと思いました。
例えば考えられる箇所としては、ロータリースイッチ部の接点不良もしくは基盤のハンダが剥がれているのではと考えました。
なお、LED自体は点灯するときもあるので故障してないと考えます。
分解
推察すればあとはその原因をつきとめるため分解していきます。
まず、底の蓋を開け電池パックを外します。そうすると本体の奥に3本のネジがあるので外します。
さらにその奥にも同様に3本のネジがあるので外します。
●最初に外した3本のネジとそのあと外した3本のネジはサイズが違うので、再度組み立てる際に間違わないように気をつけましょう。
●分解時、本体どうしが電線で繋がっていますので誤って切ってしまわないようにしましょう。
分解を続けます。
この3本のネジを外すとスイッチ部とLEDランタンが分かれますので、そのとき繋がっている配線のコネクタを掴んで抜いておきます。
奥にある基盤は挿してあるだけなので引っ張ると抜けます。
先ほど抜いた基盤を固定していた赤いプレートも引き抜きます。
ここまで分解できたら最後、矢印の方向に引っ張るとスイッチ基盤まで外すことができます。
次ページで故障の原因をつきとめます。
原因
ここまで分解したところで僕の推察があっているかチェックします。
まずは目視で基盤のハンダが剥がれて浮いたりしていないかチェック。他にも電線部のハンダも忘れずにチェックします。
ここまで問題なければ、この状態で電池パックをセットしスイッチを回してみます。
今回はここに不良が見つかりました。
基盤の接点間をこの金色の金具が接触することで通電する仕組みですが、この金具が浮くか浮かないかの微妙な結果点灯したり消えたりしていたのでしょう。
また、のちに新たに判明したのですが、電池パック内部の金具の錆が原因で導通不良を起こしていました。
おそらく、異なった金属間を電流が流れることによって発生する電食や湿気によるものが原因かと思います。
修理
原因さえ分かれば修理は簡単です。
金具は浮かないようにするため形を整えていきます。
真ん中のネジを外して金具を取り出します。非常に小さな部品の構成なので紛失しないように気をつけましょう。
なお、組付け構成は写真の順番になっています。もし分からなくなった人は参考にどうぞ。
①
②
③
④
⑤&⑥
次に、電池パックに付着した錆も取り除きます。僕は手元にたまたまあったスチールたわしでこすって錆を落としました。
上記修理が完了したら、組み立て直す前にもう一度点灯チェックをし、問題がなければ分解時と逆の手順で組み戻していきます。
まとめ
このように電化製品の故障は意外と単純なものだったりします。もし突然調子が悪くなったら以下の点をチェックしてみましょう。
●電池の導通不良
●電線の断線
●スイッチ部の接点不良
●はんだ剥がれ