この度ヒョンなことからイワタニ(iwatani)「ジュニアコンパクトバーナー」を入手することができました。
現在手元にはSOTOのレギュレーターストーブ「ST-310」があり、これらを使った実機での比較レビューでもしてみます。
個人的には、この「ST-310」と「ジュニアコンパクトバーナー」が2大CB缶シングルバーナーではないかと思っており、これのどちらにしようか悩んでいる人が多いのではないでしょうか?
そんな人たちのチカラになれればと思います。
「ジュニアコンパクトバーナー」と「レギュレーターストーブ」
今回はシンプルにいきたいと思います。
まずは両者のスペックから↓。
スペック比較
品番 | CB-JCB | ST-310 |
本体サイズ | 幅155×奥行155×高さ127mm | 幅166×奥行142×高さ110mm |
収納サイズ | 幅82×奥行68×高さ109mm | 幅140×奥行70×高さ110mm |
重量 | 274g | 350g |
カラー | 本体:シルバー、器具せんつまみ:こげ茶 | - |
材質 | 本体:アルミニウム バーナー・ごとく・脚・風防:ステンレス | バーナー・器具栓つまみ:ステンレス、 ボンベホルダー・点火スイッチ:樹脂 |
ガス消費量 | 約194g/h ※1 | - |
発熱量 | 2.7kW(2,300kcal/h) | 2.9kW(2,500kcal/h) |
連続燃焼時間 | 約120分(イワタニカセットガス使用時) 約40分(イワタニカセットガスジュニア使用時) | 約1.5時間(ST-760 1本使用時) |
点火方式 | 2アクション圧電点火方式 | 圧電点火方式 |
使用ガス | イワタニカセットガス、 イワタニカセットガスジュニア、 イワタニカセットガスパワーゴールド | - |
使用できる鍋の大きさ | 目安として18cmまで(鍋底が16cm以下) | |
付属品 | 専用ハードケース | 収納ポーチ |
生産国 | 日本 | - |
それぞれの特徴
続いてそれぞれの特徴をメーカーHPを参考に挙げてみます。
iwatani「ジュニアコンパクトバーナー(CB-JCB)」
[list class="ol-circle li-accentbdr acc-bc-before"]
- イワタニカセットガスが燃料
- 軽量・コンパクトサイズ
- 炎を風からガードするゴトク
- 便利なワンプッシュ自動点火
- 専用ハードケース付き
- 18cm鍋まで使用可能
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SOTO「レギュレーターストーブ(ST-310)」
[list class="ol-circle li-accentbdr acc-bc-before"]
- 火力が落ちにくいマイクロレギュレータ搭載
- 生ガスが出にくい
- 19cmまでの鍋が使用可能
- ステルスイグナイター
[/list]
実機を並べて比較
それでは今回の記事の大目的である実機を並べて詳しく比較レビューしてみましょう。
まず、収納状態から。ジュニアバーナーはハードケースに入っていますがST-310はナイロン袋です。
どちらかというとハードケースに入ったジュニアバーナーのほうがスタッキングしやすいのではないでしょうか?
続いて組立てについて。
ジュニアバーナーは脚とゴトクが別構成になっています。脚は3本、ゴトクは4本ありますが、これが案外組み立てるときにテクニックを要しました。
脚やゴトクを広げる順番を意識しないとうまく組み立てることができません。
ゴトクはクルッとまわすと引っかかる。
いっぽうでST-310は脚とゴトクが一体になっていて、4本の脚をそれぞれ広げるとスプリングのテンションで溝に脚がはまりロックされます。ST-310はただ広げるだけで良いので非常にラクです。
次ページ以降もまだまだ比較は続きます。
それぞれのゴトクについて。
まずはジュニアバーナーから。
ジュニアバーナーのゴトクは4枚構成、各パーツのゴトクの形状が階段状になっており小さなクッカーから大きなクッカーまで安定させることができるように意識して作られています。
また、ゴトクの最大径は16.5cm、最小径は6.5cmでした。(実測)
続いてST-310.
ST-310のゴトクも4本構成、こちらはキモチ滑り止め程度のスリットが各パーツに入っているくらいです。
ゴトクの最大径は13cm、最小径は4.7cmでした。(実測)
ジュニアバーナーとST-310を並べてみると、ST-310のほうがゴトクの位置は下にあり低重心になっています。
総じてどちらも不安定なことはなくしっかりとクッカーなどを置ける構造でした。
続いてバーナー部。
ジュニアバーナーのバーナーヘッドとST-310のヘッドに大きな違いはなく似たようなモノです。
但し、ジュニアバーナーには見てわかるとおりバーナーヘッドのまわりに風防が付いていて風に強い構造になっています。
横から見ると完全にバーナーヘッドが隠れています。
ST-310はそういった構造にはなっておらずバーナーヘッドむき出しですね。
着火装置について。
ST-310の着火装置(画像の着火装置は純正オプション品)は、ジュニアバーナーのそれと比べてもわかるように熱源から一番遠い位置に設置されています。
これにより少しでも点火ボタンの樹脂がバーナーの熱で溶けてしまうリスクを防げるのではないでしょうか?
同様にガス調整ツマミも、ジュニアバーナーは樹脂ツマミに対しST-310では金属の針金を採用しています。
そして、ST-310に唯一ガス缶を輻射熱から守るためのヒートガードが備わっています。
最後に、それぞれを着火してみましょう。
右がジュニアバーナー、左がST-310です。ST-310のほうはきれいな青い炎が出ているのに対しジュニアバーナーのほうは若干赤い炎が混じってました。
これは個体差かどうかわかりません。
そして、燃焼中に気づいたあきらかな違いが燃焼音。
ジュニアバーナーは火力を上げていくとかなりうるさいです。ガストーチの燃焼音のような「ゴォー!」という音。
それに対し、ST-310は火力をあげてもそこまでうるさくなく「スォー」そジェントルな感じで、どちらかというと僕はST-310のほうが好きです。
どっちがおすすめ!?
ここまでジュニアバーナーとST-310を並べて比べてみましたが、僕ならST-310をおすすめしますね。
[list class="li-check li-mainbdr main-c-before"]
- 組立て簡単
- 静かな燃焼音
- ガス缶を守るヒートガード付き
- 豊富な純正オプション展開
- マイクロレギュレータ搭載
[/list]
でも、ジュニアバーナーにも良いなと思うところはあって、
[list class="li-check"]
- 風防付き
- 安定感バッチリなゴトク
- 純正ハードケース
[/list]
なんかはぜひST-310にも取り入れて欲しいです。