こんにちは、フクロウです。
今日紹介するキャンプギアはSOTO『フュージョントレック(SOD-331)』、OD缶×分離型バーナーとして定番のガスバーナーです。
キャンプで使うとたしかに人気を集めている理由がわかりました。
今回はなぜ僕がフージョントレックを選んだのか?じっくりとレビューしていきます。
SOTO『フュージョントレック(SOD-331)』
アウトドア用ランタンや各種バーナー・着火器具の製造をしている新富士バーナーのアウトドア向けブランドにあたるSOTO(ソト)。キャンパーならみんなSOTOのギアを一つは持ってるのではないでしょうか?
僕のキャンプギアの中には、バーナー類はレギュレーターストーブ(ST-310)やフィールドチャッカー(ST-450)があり、ライターだとスライドガストーチ(ST-480C)とスライドガスマッチ(ST-407LV)がレギュラーメンバーです。
そこに今回はOD缶で使えるフュージョントレック(SOD-331)を追加しました。このフュージョントレックの特徴は「登山でも使える軽量・コンパクト+OD缶で使える分離型バーナー」でしょう。
これがキャンプでも大活躍しており、実際に使ってみると今まで使ってきたバーナーのなかでダントツの安定感と効果力に驚いています。
ということでこれからその辺をじっくりとレポートしていきます。
競合比較
せっかくなので今回はSOTOのバーナー類を比較しやすいようにまとめてみました。
フュージョントレック | フュージョン | レギュレーターストーブ | レギュレーターストーブ Range | |
SOD-331 | ST-330 | ST-310 | ST-340 | |
寸法(使用時) | 幅430X奥行140X高さ100mm | 幅350×奥行120×高さ90mm | 幅166X奥行142X高さ110mm | 幅166×奥行142×高さ110mm |
寸法(収納時) | 幅110X奥行60X高さ100mm | 幅150×奥行75×高さ90mm | 幅140X奥行70X高さ110mm | 幅140×奥行70×高さ110mm |
ゴトク径(外径) | 160mm | 165mm | 130mm | 調査中 |
ゴトク径(内径) | 62mm | 47mm | 調査中 | |
重量 | 182g | 250g | 330g | 360g |
発熱量 | 3.5kW(3,000kcal/h) | 2.6kW(2,200kcal/h) | 2.9kW(2,500kcal/h) | 3.3kW(2,800kcal/h) |
使用時間 | 約1.3時間 | 約1.5時間 | 約1.5時間 | 約1.4時間 |
使用容器 | OD缶 | CB缶 | CB缶 | CB缶 |
仕様 | 分離型 | 分離型 | 一体型 | 一体型 |
点火装置 | 無し | 有り | 有り | 有り |
こうしてまとめて比較したらよくわかります、フュージョントレックがコンパクト・軽量かつ高火力とどれをとっても高スペックなガスバーナーです。
ただ、点火装置が無いので別途ライターなどの点火装置を用意する必要があります。
多くのキャンパーからしたらライター類は必ず持っていると思いますのでそこまで気にすることもないでしょう。
ライバルは?
OD缶かつ分離型バーナーにフォーカスしていろいろな機種を比較してみました。
SOTO | SOTO | プリムス | スノーピーク | |
フュージョントレック | ストームブレイカー | ウルトラスパイダーストーブⅡ | ヤエンストーブ レギ | |
SOD-331 | SOD-372 | P-155S | GS-370 | |
寸法(使用時) | 幅430X奥行140X高さ100mm | 幅150X奥行130X高さ90mm | 190mm×310mm×147mm | |
寸法(収納時) | 幅110X奥行60X高さ100mm | 幅65X奥行65X高さ90mm | 93mm×100mm×35mm | |
ゴトク径(外径) | 160mm | 170mm | 168mm/118mm | 180mm |
ゴトク径(内径) | 62mm | |||
重量 | 182g | 225g | 167g | 本体/220g,イグナイタ/16g |
発熱量 | 3.5kW(3,000kcal/h) | 3.5kW(3,000kcal/h) | 3.5kW(3,000kcal/h) | 3.5kW(2,900kcal/h) |
使用時間 | 約1.3時間 | 約0.8時間 | 約1.08時間 | |
点火装置 | 無し | 無し | 無し | 有り※ |
※点火装置は別体
僕がフュージョントレックを購入するときに悩んだバーナーがストームブレイカー(SOD-372)とウルトラスパイダーストーブⅡ(P-155S)でした。
どちらも店頭で実際に手にしてみてかなり悩みました。
ストームブレイカーはガソリンの使用が可能なほかOD缶を液ガス仕様で使うことができるメリットがあります。
特に液ガス仕様ができると冬キャンプでも余裕で使うことができるのが大きなポイントでした。
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キャンパー仲間はストームブレイカーを使ってますが流石の性能です。
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ただそのぶん燃料消費量が多くなり使用時間が少ないのがデメリットなこと、さらに価格がガスバーナーとしては2万円オーバーとかなり高額なことが理由で却下。
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高地や雪中キャンプをする人ならストームブレイカーが一押しです!
液ガス仕様は低気温で無敵です。
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一方、プリムスのウルトラスパイダーストーブⅡに関しては本当に最後の最後まで悩みましたよ。
見た目はカッコイイし、五徳も4本足で高火力とどれをとってもハイスペックです。
そんな状況下、フュージョントレックにした理由はすり鉢状のバーナーヘッドに惹かれたことです。
話は少しそれますが、僕はプリムスのウルトラバーナー(P-153)も持っています。このバーナーヘッドはX型グリッドと呼ばれるバーナーヘッドを4つに区切った構造で防風性能を高めています。
実際に使ってみると確かに防風性もあり高火力なのが実感できます。しかしこのバーナーヘッドの欠点はとろ火がしにくくクッカーに対して点で加熱するところです。
それに対しフュージョントレックはすり鉢状の広いバーナーヘッドで約300個の炎口から出る火足の短い炎で面で加熱させることができとろ火もやりやすいんです。
さらにプリムスではなくSOTOを選ぶ最大の理由があります。
それが実際に両方を手に取ってみたらわかるんですが、SOTOのホースはどれもしなやかで取り回し性が格段に良いです。
このしなやかに動くホースは収納時コンパクトにまとめることもできます。
逆にプリムスのホースは固く、五徳のうえにクッカーを置いていなかったらバーナーの足が浮いてしまいます。これが結構なストレスになるんです。
また、ホースが固いことで収納するときも一苦労と見えにくい欠点がありました。
以上、ウルトラスパイダーストーブⅡと最後まで悩んだ理由はシンプルに見た目とブランド力でした。
番外編
ちょっと変化球ネタでレギュレーターストーブ『フュージョンST-330』をOD缶仕様で使ってみようかと考えたこともありました。
このST-330ならフュージョントレックと同様のすり鉢形状をしたバーナーヘッドを採用していることに加えて、ゴトクが4本仕様なことと点火装置も付いていたりとフル装備です。
このCB缶仕様のST-330にOD缶への変換アダプターを付けたら無敵になるんじゃないかと思ったんです。
ところがそううまくはいきませんでした。
上記のような変換アダプターを付けた想定でセットしてみるとST-330のホースの長さが短すぎてOD缶とバーナーの距離が近くなり干渉してしてしまいました。
このホースがフュージョントレックほどあれば完璧なバーナーになれると思ったんですがその野望は散っていきました。。。