これまでずっと僕が使い続けてきたオイルランタン・DIETZ#50と、ひょんなことから運良く手にすることができたペトロマックス・ストームランタンHL1。
せっかくよく似たギアが両方手元にあるので、今日はそれぞれに違いがあるのか無いのかを比較調査してみました。結果そこには思わぬ差が・・・!
はじめに
ランタンとしての機能性や明かりの性能は皆無に等しいそれぞれのオイルランタンですが、さらに注意しなければならないこともあります。
これらのランタンは構造上、燃料を入れたまま持ち運ぶと、転倒時バーナーヘッド部分やタンクキャップ部分から燃料がこぼれてしまいます。
これが僕の実体験です。
コンテナに入れて車で移動中、山道の急なカーブで倒れてしまい、その結果漏れた燃料で他のギアが大惨事となってしまいました(泣)
使用する際は、必要なぶんの燃料だけを入れ移動時は空にしておくことを強くお薦めします。
比較してみる
それでは両者を比較していきます。
全体
まず、全体を通してパッと見ではそれぞれに大きな違いはなさそうですね。
DIETZ#50 | HL1 | |
寸法 | W142×D110×H215mm | |
重量 | 380g | 368g |
表面処理 | 塗装 | スズメッキ |
推測ですが、重量差は表面処理仕上げの差によるものと考えます。
あとは天板の刻印が違うくらいでしょうか?
DIETZ#50
ペトロマックス HL1
続いて各部細かく見ていきます。
タンク
タンクの形状に差は無い模様、刻印が違うくらいです。
DIETZ#50
ペトロマックス HL1
しかし、ここで大きな差を発見。
タンクからバーナーセットを外してみると、ストームランタンHL1のほうには付いているOリングがDIETZ#50にはありませんでした。
DIETZ#50
ペトロマックス HL1
ちなみにOリングの寸法は実測で[Φ23×t6mm]です。
タンクキャップ
タンクキャップは同じように見えて実際は少し違うようです。
スクリュウのピッチは同じですがDIETZ#50のほうは少し背が高いです。
また、DIETZ#50にはタンクとキャップのあいだにOリングがありません。
DIETZ#50
ペトロマックス HL1
おそらく、このぶんDIETZ#50のキャップが高い仕様になっているのでしょう。
ここのOリングの寸法は実測で[Φ19×t3mm]です。
その他は刻印の違いくらいです。
まだまだ比較を続けます。
バーナーセット
バーナーセットはどちらも”ほぼ”同じ形状で互換もありました。(写真は左がDIETZ#50)
ですがよぉ~くみると、ウィックを上下させるつまみに違いが。
ストームランタンHL1にはローレットのような加工が施されています↓。
ホヤガラス
ホヤはどちらも同じ形状です。
違いはそれぞれの印刷の違いだけでした。
台座
ホヤガラスを支える台座にも差は見られませんでした。
DIETZ#50
ペトロマックス HL1
レバー
ホヤガラスを上下させるレバーにも差は見られませんでした。
所感
以上から、他のネット情報や思い込みでパッと見ただけではあまり大きな違いはないと認識していましたが、実際手にとって両者をよぉーく見比べると違うことに気づきました。
特に、各部Oリングの有無による差は製品を選択するうえで大きなファクターになると思います。
最後に
今ではどちらもなかなか手に入りにくいランタンですが、こだわりがなければDIETZのほうは江戸川屋ランプ店さんで入手できそうです。
ちなみに僕もこちらのお店でDIETZ#50を購入しました。
ストームランタンHL1は皆さんもご存知のとおり既に廃盤となっているので、どうしても欲しい人はデッドストック品を探し回るか、中古品を探さなければなりません。
今の僕はストームランタンHL1よりも希少な真鍮製DIETZ#50が欲しいと思う今日この頃。。。そう、ランタン沼、、、