今日は僕の地元である姫路からアウトドア用品を全国展開している尾上製作所(ONOE)の焚き火テーブル『マルチスタンド-M』を入手したので、そのスペックや使い心地などを詳細レビューしてみます。
はじめに
このテーブルに出会うまではずっと自作の木製テーブルを使っていました。
これはこれで”自作”ということもあり大変愛着も沸いたテーブルで気に入っておりましたが、キャンプで使っていくうちに以下のような気になる点が挙がってきました。
●濡れた地面に木製の脚
●天板に乗っかる灰などの汚れ
上記のうち特に気になったのが”天板の汚れ”です。
僕の自作テーブルはこの上でキャプテンスタッグの『カマド スマートグリル』を置いて炭火調理できるように木の表面に厚さ1mmのアルミ板を接着させています。
これにより熱対策は問題なくなりました。
しかし実際に使っていくことでわかったことが、炭を熾していると灰などで天板がすぐに汚れてしまいました。
そのほか、一晩外に置いておくと次の日の朝は夜露などで天板がビッショリなんてことも。
A型の僕にとってこれは気になって仕方ありません。この経験がのちにマルチスタンドを購入するきっかけとなりました。
尾上製作所(ONOE)について
せっかく同じ姫路にあるのでこれもなにかのご縁と思い尾上製作所について勉強してみました。
尾上製作所は昭和23年に創立し、その当初はトタン製バケツを作っていました。その後、チリトリやジョーロ、湯たんぽなどのトタン製品も作り続けています。
尾上製作所のモットーは「最後の一社になっても作り続けること」だそうです。その後、時が変わると現在の主力製品はバーベキューコンロなどのレジャー用品の製造を主力に全国展開しています。
そんな時代の流れにも順応しつつ、かといって流行らなくなったらすぐにやめるようなことはしない同社の精神が僕は好きです。
きっとこの僕が今回購入したマルチテーブルも改良を重ねながらずっと売り続けてくれることを願ってます。それによるアフターサービスを期待して。
マルチスタンドのレビュー
それでは僕の買ったマルチスタンドをレビューしていきます。
スペック
品番 | MS-4560 | |
品名 | マルチスタンドM | |
サイズ | ||
組立時 | 600×500×270mm | |
収納時 | 600×460×55mm | |
天板 | 600×450mm | |
重量 | 3.8kg | |
材質 | 鉄 | |
表面処理 | 耐熱塗装 |
なお、種類は僕が買ったMサイズのほかにSサイズがあり、カラーも黒,赤,白から選ぶことができます。
組立
組立は至ってシンプル。
両脚を広げきって写真のとおり留め具に引っ掛けるだけ。これで脚にロックがかかり持ち上げても脚がブラブラ不安定になりません。
特徴
調べた結果以下のようにいろんな特徴/使い方ができます。
●ローテーブルとして
出典:ONOE
僕はキャンプギアを汚したくないのでローテーブルとして使っています。
●調理台として
出典:ONOE
テーブル下で焚き火を置いて調理台として使えます。
●組み合わせて
出典:ONOE
別売のマルチファイアテーブルやマルチスタンドSと組み合わせて使うこともできます。
●取っ手付き
収納が可能な取っ手付きです。
収納時
さらにこの取っ手、僕はローテーブルとして使っているときはシェラカップなどを掛けたりして活用しています。
●安定感バツグン
安定感バツグンで、天板は耐熱仕様なのでダッヂオーブンをのせても大丈夫。
次ページでは実際に使ってみた感想をレポートしていきます。
使ってみて
実際にキャンプデビューさせてみた結果、とても気に入ってます。
冒頭で述べたようなネガが払拭されたこと、そして結果としてこれまでの木製テーブルよりもスリムかつ軽量化することができたので運搬がラクになりました。
但し、新たに気になる点として、ガソリンランタンなどの底面が金属かつ塗装しているものをテーブルで扱うときは注意しなければなりません。
ガシガシ使ってしまうとランタンの塗装が剥がれてしまい結果そこから錆が発生してしまいます。
なお、マルチスタンドのほうの塗装はしっかりとされておりちょっとやそっとのことでは剥がれないと思います。
また、キャンプシーンにおいてこのような機会はほとんど無いとは思いますが、ネジなどの小さな部品を扱ったりするのには不向きでしょう。
マルチスタンドの耐久性をみてみようと思い、約1ヶ月間自宅の庭に放置してみました。
その結果、特になんの問題もなく使えてますが脚をロックする箇所に少し錆が発生してます。
やはりここは使っていくうち擦れて塗装が剥げてしまったのでしょう。しかし固着することも無くふつうに使えますよ。
その他、細かく見たらキリが無いですが最後にもうひとつ気づきを。
僕の購入したマルチスタンドが黒色だから気づけたのかもしれませんが、天板の表面にポツポツと白い粉のようなものが付着しています。
調べると、この白い粉の正体は通称「白サビ」と呼ばれるものでしょう。タオルなどで軽く拭き取ることができるので問題ありません。
類似品
これの購入に踏み切るまでずっと「ものづくりのカシワ”グリルスタンド”」とどちらにするか迷っていました。
出典:ものづくりのカシワ
ネットや雑誌の情報を見る限りではこちらのほうがメジャーなようです。
価格もお手頃ですし脚もマルチスタンドよりもしっかりしていて無骨な感じがGOOD。ですが、こちらは既に同じキャンプ仲間が所有しており詳細見せてもらうと、
●カタログスペック5.6kgのとおりたしかにかなり重い。
●脚部にロック機構がないので持ち上げたりするとき(ちょっと移動させる)は不安定になる。
などなどの理由からマルチスタンドにした経緯があります。
まぁ、本音を言うと友人とかぶるのもなぁ、、、ってのがありますかね(汗)
ちなみに、同じようなラスメタル(網目)の天板を使った製品で「ネイチャートーンズの”The Rhombus Mesh Table M”」というのもあります。
出典:NATURE TONES
この『The Rhombus Mesh Table M』も当初はとても気になっていたのですが、
●価格が高い
●塗装が耐熱仕様でなかった(PEコーティング)
ことから僕の選択肢からは却下となりました。