気づけばいつの間にか手元にある4基のプリムス2245ランタン達。でもそれは製造時期によって全て違うカタチなんです。
今日はそれぞれの違いなどを見比べてみます。
プリムス IP-2245
僕が現在持っているIP-2245ランタンは全部で4基。それぞれ詳しく観察してそれらの違いをチェックしてみました。
初期モデル
左端が初期頃のモデルです。
今ではどのランタンでも当たり前に付いているオートイグナイターはありません。
点火させるときはホヤのカップに空いている丸い穴にライターの火を近づけてやります。
オートイグナイターが無いので構造もシンプルだしマントルの交換もしやすいです。
ちなみにホヤを外すときはホヤカップのポッチを押してやるとロックが外れます。
また、この頃の初期モデルのケースは他のモデルと違い青色のケースです。
通称「ブルーケース」なんて呼ばれ方もしているようですね。
初期モデル(イグナイター付)
続いて左から2番目が初期モデルにオートイグナイターが付いたモデルです。
これまでホヤカップの穴から火を入れていた部分をとおして内部にイグナイターが装着されています。
ホヤの内側はこんな感じ。
ちなみにオートイグナイター有無を並べてみるとこんな感じです。
マントルを装着する芯棒にも違いがあり、オートイグナイター付きモデルは根元がガスに引火させるためのメッシュ穴が空いています。
中期モデル
ひとつ飛ばして一番右端の2245が中期モデルとでも言いましょうか?
オートイグナイター付きの初期モデルとは造りに大差ありませんが2つの変化点があり、まずトッププレートに耐熱塗装がしてあります。
この頃のモデルには僕の持っているブルーのほかにグリーンなどもたまにみかけますね。
耐熱塗装なので年数が経った今でもきれいな発色を保ってくれています。
そして、構造にも変化がありました。
これまではランタンを吊るすチェーンホルダーとホヤを外すためのポッチ部が別体式だったものから、このモデル以降現在も含めて一体化されています。
この変化によりランタンを吊るす支点が重心よりさらに上側にいったことで振られにくくなり安定感が増したと思います。
後期モデル
最後に左から3番目の2245ランタンが現行モデルにもっとも近いものです。
ここでの大きな変化点として、OD缶と接続する根元のパーツが変わっています。見た感じアルミ削りだしのようです。
この部分の変更によるものかどうかは分かりませんが、先代の2245シリーズと比べてガスの出る音がかなり静かになっています。
「コォーッ!!」から「シー、、、」みたいな感じです(汗)
また、ノブに対しイグナイターが右に振られた仕様になりました。
個人的にはこの仕様のほうが好きで、右手でイグナイターでの着火を準備しながら左手でノブを回してガスを吐出させることができるので安全です。
でも反面イグナイターの火花を飛ばす部分がマントルに干渉する構造になってしまい、メンテナンス性は△。
このパーツの構造変更によりランタン自体の高さにも変化が。
これまでのランタンよりも背が低くなっています。
それに伴いランタンケースもそのぶん小さくなりました。
トッププレートの刻印にもわずかな変化がありました。
初期モデル~中期モデルまではプレートの中心部にもなにやらよくわからない英数字の刻印がありましたが後期モデルにはその刻印も無くなり外周に「PRIMUS 2245 SWEDEN」の刻印のみになっています。
まとめ
いかがでしたか、歴代2245ランタンの違いについてお伝えすることはできていますでしょうか?
僕もどうも収集癖があるようで気づけばこのとおり4つも所有しておりました。
オートイグナイターが付いていないなんて不便だと感じていた初期モデルも、実際に使ってみると思ったほど不便に感じることも無く、逆に壊れる心配もないうえマントル交換などのメンテナンス性も良いです。
一番現行モデルに近い構造の後期モデルはランタンケースも含めてよりコンパクトになり、さらには燃焼音もより静かになっていますが、個人的には前期/中期モデルのようなしっかりとした勢いのある燃焼音のほうが好みだったりもします。