冬キャンプで目下活躍中のMyテント『アルフェイム12.6㎡』は良くも悪くも基本パッケージはフロアレス仕様となっています。
オプションでアルフェイム専用のグランドシートも売っていますが、いかんせん高価なのとちょっと頑張れば簡単に作れちゃうので、今回は自作グランドシートに挑戦してみました。
この作り方はアルフェイムだけじゃなくグランドシート全般の自作に応用が利くと思います。
グランドシートの機能
グランドシートに求める機能って簡単にまとめると基本以下の3つでしょう。
テントフロアの保護
フロア付きテントの場合、グランドシート無しで使用すると砂利や小石ですぐに傷ついてしまいます。
そこで、地面とフロアの間にグランドシートを挟むことでテントへのダメージを最小限にすることができます。
また、その他の効果として設営や撤収時のテントへの汚れ防止も期待できます。
地面下からの湿気の進入を防ぐ
多くのテントの生地はすでに耐水性の高いものを使っているので湿気の進入は防げると思います。
但し、やはりそれだけでは完全に進入を防げるわけではないので、グランドシートで更なる効果が期待できます。
地面下からの底冷え抑止?
これについては無いよりはあったほうがマシ?程度の効果でしょう。
実体験からしてもグランドシートの有無による差は明確には感じませんでしたが、「地面から上がってくる湿気」による間接的な冷え対策にはなっていると思います。
作り方
グランドシートについておさらいはこれくらいにして。
それではここから実際にグランドシートの自作方法について紹介していきます。
注意点
今回自作するアルフェイム用のグランドシートに限らず、グランドシートを自作するうえで注意しておきたいポイントがあります。
1.フロアより小さく
グランドシートを設計する際は、必ず使用するテントフロアよりも少し小さめに設計しましょう。
なぜならば、グランドシートがテントからはみ出してしまうと、雨が降った場合などグランドシートの上を伝ってテント内に水が浸入してきてしまいます。
2.なるべく厚手の生地を
グランドシートを自作する際に、主に材料として使うのが通称ブルーシートと呼ばれるものです。
生地の色や大きさ,厚みなどの違いでさまざまな製品がありますが、ここで注意すべきポイントは記事の厚みです。
生地が厚ければそのぶん耐久性や耐水性などの効果も上がりますが、逆に重量増にもなって携行性は悪化してしまいます。
おすすめは#3000番の規格の生地がバランスが取れて良いと思います。
用意するもの
- ブルーシート(#3000番)
- 防水両面テープ
- ハトメ(Φ12)
手順詳細
今回僕が作ったグランドシートはアルフェイム12.6㎡の半分(半月)のサイズです。フロア全部のグランドシートを作成する場合は材料などを2倍にしてください。その他作成手順などは同じようにすればできると思います。
まずは用意したブルーシートに直接カットするための下書きをしていきます。ここでのポイントは、なるべくカットする手間を省くために、ブルーシートを2つ折りにしておきます。(全部の場合は4つ折り)
2つ折の状態
アルフェイム12.6㎡の直径は約400cm(12.6㎡=2m×2m×3.14)ですので、少し小さめの390cm位になるように下書きしていきます。(ここからマチの折り返しで更に約7cm縮みます)
なお、僕はそんなに長い定規など持っていなかったので写真のようにペグと190cmのヒモを用意して先にマーカーを添えて円を描きました。
円の中心となる位置にペグを打って
紐の先にペンを持って
円を描く
下書きができたら重ねたままカットしていきます。ここは多少カット代が汚くなっても大丈夫です。後の工程で仕上げていきます。
カット完了品
それを広げると
次に縁を仕上げていきます。縁から約3~5mmを残して全周に防水両面テープを貼っていきます。
貼り終わったら、先ほど縁に残した部分を両面テープ側に折り返して全周貼り付けます。
縁の折り返しが完了したら、残りの両面テープをさらに折り返して縁の仕上げを完了させます。
こうすることで端面の仕上がりがきれいになります。
最後に任意の数のハトメを取り付けたら完成です。
まとめ
専用の市販グランドシートを買っても良いのですが、このように自作でも簡単に作ることができちゃいますので時間に余裕のある人は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
自作の良いところはアイディア次第でキャンプの可能性を更に広げることができると思います。
例えばこのアルフェイム12.6㎡だとオプションのインナールーム部分だけのグランドシートを作って残りは土間として使ったりもできるのではないでしょうか?