これまでプリムス 2245ランタン(IP-2245)とコールマン フロンティア・PZランタンのそれぞれについてレビューしてきましたが、今回は双方を比較レビューしてみました。
いつになく気合の入った徹底レビューですので一見の価値アリ!?です。
おさらい
まずはおさらいとして、2245ランタンとPZランタンのスペックの比較表を作ってみました。
なお、それぞれの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
プリムス 2245ランタン | コールマン フロンティア・PZランタン | |
寸法 | 8.3×8.3×12.7cm | 10×7.5×h13cm |
重量 | 200g | ← |
ホヤ | フロスト | ← |
燃焼時間 | 約8時間(250缶使用時) | 約6~12時間 |
照度 | 約100W | 約80W |
付属品 | プラスチックハードケース | ← |
比較レビュー
それでは本題である2245ランタンとPZランタンを並べて詳細比較レビューしていきます。
ケース
収納ケースは2245ランタンのほうがコンパクトです。
右:2245ランタン
ホヤ
ホヤの形状はどちらも同じで、またどちらも標準はフロスト仕様です。
但し、よく観察すると2245ランタンのホヤは外側にフロスト加工しているのに対し、PZランタンのほうは内側にフロスト加工してあります。
また、PZランタンのほうがフロスト加工の密度?が浅く薄いです。
その他の違いはプリムスはメーカーロゴが入っていますがコールマンは無字です。
マントル
メーカーそれぞれに専用のマントルが指定されていますが、お互い新品の状態を比較してみるとだいたい同じ形状です。
右:2245ランタン用
バーナー部分への取付方法も同じですし互換性はありそう。
まだまだ比較は続きます。
バーナーヘッド
バーナーヘッドの形状はどちらも似たようなものです。
2245ランタン
PZランタン
イグナイター
2245ランタンは火花を飛ばす部分がマントルに接触していますが、PZランタンはそうならないように工夫がなされています。
2245ランタン
PZランタン
ガス量調整ノブ
どちらも樹脂製のダイヤル式ノブが付いています。PZランタンのほうがノブが大きいぶん微調整がしやすいです。
2245ランタン
PZランタン
ガード
PZランタンには外部からホヤを守るためのガードが備えられてますが、2245ランタンはホヤ丸出しです。
2245ランタン
PZランタン
廃盤品のクリアホヤなどを装着している場合は、取り扱いに特に注意が必要になってくるでしょう。
チェーン
チェーンはどちらもボールチェーンとなっています。
※最新の2245ランタンはワイヤーチェーンです。
2245ランタン
PZランタン
次にチェーンの取付位置について。PZランタンは最上部から吊り下げる構造に対し、2245ランタンではホヤの下部あたりからチェーンを伸ばして吊す構造になっています。
2245ランタン
PZランタン
これによって2245ランタンを吊り下げて使うときはチェーンがホヤに接触するので気を遣います。
また、OD缶のガスを消費するに連れて重心位置も上がってくるので、持ち運び時は前後に振られやすくなってしまいます。
次ページでは肝心な明るさの比較をしてみました。
明るさ
スペック上は2245ランタンが100W相当、PZランタンが80W相当となっております。
こうしてみると、中心部は若干2245ランタンのほうが明るく見えます。
右:2245ランタン
一方、画像では分かりにくいですが、光の広がり幅はPZランタンのほうが大きかったです。
245ランタン
PZランタン
いずれにしてもソロキャンプで使うときなんかはこれひとつでもいけるくらいの光量があります。コールマンはゆらぎモードのよう、悪く言えば不安定。
燃焼音
音の聴こえ方は人それぞれでしょうから一概には言いにくいですが、参考まで僕の主観を。
2245ランタンのほうは少し低めの感じで「クォ~」といった燃焼音。
一方、PZランタンは「カォ~」と少し高めでした。
まとめ
以上の比較から、光量や携帯性,燃費など、どちらのガスランタンも素晴らしい性能を持っていることがわかりました。
なにか差をつけるとするならば、コールマンのフロンティア・PZランタンのほうがホヤを守るガードの機能が付いていることでしょうか。